商工会議所からのご依頼

2020年12月1日

令和2年度 第2四半期(7~9月期)岡山県下景気観測調査結果のご報告

岡山県の景気観測調査(四半期ごとの調査)

岡山県商工会議所連合会による調査

岡山県下景気観測調査 【 令和2年度 第2四半期(7~9)月期 】 岡山県商工会議所連合会

 

岡山県の景気観測調査(四半期ごとの調査)

岡山県商工会議所連合会による調査 WEBサイトURL

https://www.okayama-cci.or.jp/hanro/cyousa/keikyo.html

 

■調査概要

1.調査方法   

FAXによるアンケート

2.調査内容  

景況のほか、生産額・売上額など10項目 ①四半期ごとに前年同期と比較 ②次期の先行き見通しを今期と比較

3.調査時期  

毎年3月下旬、6月下旬、9月下旬、12月下旬

4.調査対象  

県下商工会議所会員企業565社 

有効回答数535社(回収率94.7%)

5.調査開始時期  

平成10年12月

6.DI(ディフュージョン・インデックス)方式   

DIは各調査項目について判断の状況を示す。 ゼロを基準として、プラスの値は景気の上向き傾向(「良い」)の回答割合が多いことを示し、 マイナスの値は景気の下向き傾向(「悪い」)の回答割合が多いことを示す。 DI=(増加・好転など「良い」の回答割合)-(減少・悪化など「悪い」の回答割合)

7.問い合わせ先   

岡山商工会議所事業推進部 企画推進課   TEL(086)232-2262

 

■「景況総合DIの推移」

 

■令和2年7~9月期「調査結果概要」

 

「景況DIは5期ぶりに改善。持ち直しの動きが見られる」

景況全体では、DI値が▲49.0となり、調査開始以来最低の水準を記録した前期(▲51.7)と比べ、2.7ポイントマイナス幅が縮小し、5期ぶりに改善した。業種別に見ると、製造業、卸売業、小売業、サービス業でDI値が改善したが、建設業ではDI値が悪化した。項目別においても、生産額・売上額、受注額、資金繰りなどほとんどの項目でDI値が改善しており、新型コロナウイルスの影響は依然としてあるものの、景況は持ち直しの動きが見られる。

1.景 況

総合DI(好転-悪化)は▲49.0と4~6月期に比べ2.7ポイントマイナス幅が縮小した。

業種別では、製造業、卸売業、小売業、サービス業でマイナス幅が縮小した。しかし、建設業ではマイナス幅が拡大した。

2.生産額・売上額

総合DI(増加-減少)は▲61.5と4~6月期に比べ1.7ポイントマイナス幅が縮小した。

業種別では、卸売業、小売業、サービス業でマイナス幅が縮小、製造業でマイナス幅が拡大した。

3.受注額

総合DI(増加-減少)は▲53.6と4~6月期に比べ4.1ポイントマイナス幅が縮小した。

業種別では、製造業、建設業でマイナス幅が縮小した。

4.原材料・商品仕入価格

総合DI(下降-上昇)は▲4.4と4~6月期に比べ4.4ポイント悪化しプラスマイナスゼロからマイナスへ転換した。

業種別では、建設業でマイナス幅が縮小した。しかし、サービス業ではプラス幅が縮小、卸売業、小売業ではプラスからマイナスへ転換、製造業ではマイナス幅が拡大した。

5.製品・商品販売価格

総合DI(上昇-下降)は▲8.3と4~6月期に比べ4.1ポイントマイナス幅が縮小した。

業種別では、卸売業でマイナスからプラスマイナスゼロへ転換、小売業、サービス業でマイナス幅が縮小した。しかし、製造業ではマイナス幅が拡大した。

6.製品在庫・商品在庫

総合DI(減少-増加)は6.5と4~6月期に比べ1.3ポイントプラス幅が拡大した。

業種別では、小売業、サービス業でプラス幅が拡大、製造業でマイナスからプラスへ転換した。しかし、卸売業ではプラスからプラスマイナスゼロへ転換した。

7.資金繰り

総合DI(好転-悪化)は▲29.0と4~6月期に比べ7.1ポイントマイナス幅が縮小した。

業種別では、製造業、卸売業、小売業、サービス業でマイナス幅が縮小した。しかし、建設業ではマイナス幅が拡大した。

8.採 算(収益)

総合DI(好転-悪化)は▲51.0と4~6月期に比べ1.5ポイントマイナス幅が縮小した。

業種別では、卸売業、小売業、サービス業でマイナス幅が縮小した。しかし、製造業、建設業ではマイナス幅が拡大した。

9.従業員(常用)

総合DI(不足-過剰)は7.4と4~6月期に比べ4.8ポイントプラス幅が拡大した。

業種別では、小売業でプラス幅が拡大、卸売業でプラスマイナスゼロからプラスへ転換、サービス業でマイナス幅が縮小、建設業でプラスで横ばいとなった。しかし、製造業ではマイナス幅が拡大した。

10.従業員(臨時)

総合DI(不足-過剰)は2.2と4~6月期に比べ4.4ポイント好転しマイナスからプラスへ転換した。

業種別では、小売業でプラス幅が拡大、卸売業でマイナスからプラスへ転換、サービス業でマイナスからプラスマイナスゼロへ転換、製造業でマイナス幅が縮小した。しかし、建設業ではプラス幅が縮小した。

 

■付帯調査

現在のコロナ禍の状況において、貴社が事業を継続していくために取り組んでいることは何ですか。当てはまるものを下記から選んで〇印をつけてください。(複数回答可)

  1.国や自治体の公的支援の活用       2.金融機関からの資金調達

  3.新たな商品・サービスの開発       4.業態転換や異業種への参入

  5.新たな販売先や需要の開拓        6.仕入・調達先の変更などサプライチェーンの見直し

  7.海外拠点の統合や撤退          8.経費(人件費を含む)の削減

  9.事業継続計画(BCP)の策定・見直し    10.テレワーク、時差出勤等の実施 

  11.ITを活用した業務の効率化       12.特に取り組んでいない

  13.その他

 

図表1

※複数回答のため、表中にラベル表記されるパーセントは回答項目を選んだ人が回答者のうち、何パーセントを

占めるかを示している。そのため、各回答項目の比率を合計すると100%を超えることもある。

 

図表2

○その他の主な意見

・健康に配慮した服装の着用(通年:ビジネスカジュアル実施)(岡山・サービス業)

・商品仕入量と商品在庫の見直し(倉敷・小売業)

・県をまたぐ出張等の制限、テレビ会議利用の推奨 ほか(倉敷・サービス業)

・3密回避、マスク着用、アルコール常備、新型コロナ対策会議での定期的な情報交換(倉敷・その他の製造)

 

■調査結果詳細 今期の調査結果の詳細は、こちらのPDFファイルをダウンロードしてご覧ください。 (過去の調査結果(平成17年~)はこちら)